ティエリー・デュパーク・ロクマリアの芸術世界は、反射する波紋の写真から生まれる。
彼のレンズは、港や湖や川や運河に現れる波状の画像を捉える。
それは道端の水たまりでも同等だ。
その結果、家やボートや木々や橋など、有りと有らゆるものが驚く姿に分解される。
単なる鏡の反射ではなく、生きている反射に興味があり、自然が見せてくれる新しい現実を画に収める。
最初は、ガラスのオフィスタワーが映す風景などを中心に写真を撮る。
次第に、湖や川や海や雨の中から水が導く、Moires(フランス語では波紋)の無限の世界の扉を開く。